ITパスポート合格体験記|社会人SEがITパスポートを取るのは恥ずかしいことではない
社会人になってからITパスポートを取得したSEの体験記です。「今さらITパスポート?」と感じる人に向けて、資格をまだ持っていないSEが最初の一歩として受ける意味と、1か月で進めた勉強法をまとめます。
はじめに
私がITパスポートを取得したのは、社会人になってからでした。
私は情報系の大学を出ています。そのため、周りには大学在籍中に基本情報技術者試験や応用情報技術者試験を取得している人もいました。
そういう環境にいると、社会人になってからITパスポートを受けることに対して、「今さらITパスポート?」「SEなのにITパスポート?」「基本情報じゃなくて?」と思う人もいるかもしれません。
実際、社会人SEがITパスポートを取得すると聞いて、少し笑うような人もいます。ただ、私はそうは思いません。
資格を取得することは、決して悪いことではありません。特に、まだ資格を持っていないシステムエンジニアにとって、ITパスポートは最初の一歩としてとても良い資格だと思います。
資格を取ることで、自分の価値を客観的に確認できる
システムエンジニアの仕事では、実務経験がとても重要です。ただ、実務経験だけでは、自分がどの程度の基礎知識を持っているのかを客観的に示しにくいことがあります。
その点、資格はひとつの目安になります。もちろん、資格を持っているだけで仕事ができるわけではありません。資格よりも、現場での判断力、調整力、設計力、問題解決力の方が重要になる場面も多いです。
それでも、資格を取得することで、次のような意味があります。
- ITの基礎知識を一定レベルで理解している
- 試験に向けて学習を継続できる
- 合格という結果を出した経験がある
- 自分の知識を客観的に確認できる
特に、資格をまだ何も持っていないSEであれば、まず1つ資格を取ることには十分価値があります。
ITパスポートはIT業界の基礎中の基礎
ITパスポートは、システムエンジニアやIT業界で働く人にとって、基礎中の基礎になる資格だと考えています。出題範囲は、プログラミングだけではありません。
経営、会計、法務、マネジメント、システム開発、セキュリティ、ネットワーク、データベースなど、IT業界で働くうえで必要になる基本的な知識が幅広く問われます。
実際のシステム開発の現場でも、プログラムだけを知っていればよいわけではありません。お客様の業務を理解する。システム全体の流れを考える。セキュリティを意識する。費用や契約、プロジェクト管理の考え方を知る。こうした知識は、若手SEだけでなく、実務経験者にも必要です。
その意味で、ITパスポートは初心者だけの資格ではなく、IT業界で働くうえでの共通知識を整理する資格だと思います。
いきなり基本情報ではなく、ITパスポートから始めてもいい
システムエンジニアであれば、最初から基本情報技術者試験を目指す人も多いと思います。もちろん、それも良い選択です。
ただ、資格勉強からしばらく離れている人や、社会人になってから改めて勉強を始める人は、ITパスポートから始めてもよいと思います。
- 試験勉強の感覚を取り戻せる
- CBT試験の雰囲気に慣れられる
- 過去問演習の進め方が身につく
- 合格体験が得られる
- 次の資格に進む自信がつく
社会人になると、仕事をしながら勉強時間を確保する必要があります。いきなり難易度の高い資格に挑戦して挫折するよりも、まずITパスポートで学習習慣を作り、試験に合格する感覚をつかむ。これは十分に現実的な進め方だと思います。
私の勉強期間は約1か月
私がITパスポートの勉強に使った期間は、約1か月でした。勉強の流れはシンプルです。
1週目:ITパスポートの基本書を1冊読む
2〜4週目:過去問道場で過去問を解くまず、最初の1週間でITパスポートの基本書を1冊読み切りました。この段階では、細かい用語をすべて完璧に覚えるというよりも、試験範囲の全体像をつかむことを意識しました。
ITパスポートは出題範囲が広いため、最初から完璧を目指すと疲れてしまいます。まずは1冊を最後まで読む。どのような分野が出るのかを把握する。わからない単語があっても、まず全体を通して見る。この進め方で、試験全体のイメージをつかみました。
残り3週間は過去問道場で演習
基本書を読んだあとは、残りの3週間で過去問を解きました。使ったのは、過去問道場です。
ITパスポートの学習では、過去問演習がとても重要だと思います。本を読んでいるだけだと、理解したつもりになりやすいです。しかし、実際に問題を解いてみると、自分がどこを理解できていないのかがはっきりします。
- 似たような用語の違いがわからない
- 経営系の問題で意外と間違える
- セキュリティ用語が曖昧
- マネジメント系の考え方が整理できていない
- 問題文の言い回しに慣れていない
そのため、基本書を何周も読むよりも、基本書で全体をつかんだあと、過去問を繰り返す方が効率的だと感じました。
合格点ギリギリではなく、満点を狙う勢いで勉強する
ITパスポートは、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の基礎になります。そのため、私は合格点ギリギリを狙うよりも、満点を狙うくらいの勢いでみっちり学習することをおすすめします。
もちろん、実際に満点を取る必要はありません。大事なのは、「とりあえず合格できればいい」で終わらせないことです。
ITパスポートで出てくる知識は、次の資格や実務にもつながります。たとえば、セキュリティ、ネットワーク、データベース、プロジェクト管理、経営戦略、会計などは、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験でも関係してきます。
ここでしっかり基礎を固めておくと、次の資格に進んだときにかなり楽になります。ITパスポートを単なる簡単な資格として扱うのではなく、IT資格学習の土台として活用する。その意識で勉強するのが良いと思います。
今ならChatGPTも活用できる
私がこれからITパスポートを勉強するなら、過去問道場とChatGPTを組み合わせて使うと思います。
過去問道場で問題を解く。間違えた問題を確認する。わからない単語が出てきたら検索する。それでも理解しづらい場合は、ChatGPTに質問する。この流れがかなり有効です。
たとえば、「この用語を初心者向けに説明して」「この選択肢がなぜ間違いなのか教えて」「似ている用語との違いを表で整理して」「ITパスポート試験で出る範囲に絞って説明して」というように聞けば、理解しづらい用語も整理しやすくなります。
今は、わからないことをそのままにしなくてよい環境があります。過去問を解いて、間違えたところを調べて、理解して、もう一度解く。この繰り返しがとても大事です。
紙の過去問より、Webの過去問道場が有用だった
ITパスポートの勉強では、紙の過去問を使う方法もあります。ただ、私としては、Webの過去問道場の方がかなり有用だと感じました。
理由は、問題をすぐに解けて、すぐに答え合わせができるからです。紙の過去問の場合、問題を解いて、解答を見て、解説を確認して、必要に応じて調べるという流れになります。
一方で、Webの過去問道場であれば、スキマ時間にも問題を解きやすく、間違えた問題の復習もしやすいです。さらに、わからない単語が出てきたら、そのまま検索して調べることもできます。現在であれば、ChatGPTに聞いて理解を深めることもできます。
特に、無料で使える点は本当にありがたいです。ITパスポートの学習において、過去問道場はかなりお世話になりました。無料でここまで学習できるのは本当にありがたく、資格学習ではかなりお世話になりました。
本記事では、私が学習時に活用した外部サイトとして過去問道場を紹介しています。各サイトの最新情報・利用条件は、リンク先をご確認ください。
社会人SEがITパスポートを取る意味
社会人SEがITパスポートを取ることを、恥ずかしいと思う必要はありません。
資格を持っていない状態から、まず1つ取得する。IT業界の基礎を整理する。試験勉強の感覚を身につける。合格体験を得る。次の資格に進む土台を作る。これだけでも、十分に価値があります。
大切なのは、他人がどう思うかではありません。自分の知識を整理し、自分の現在地を確認し、次に進むことです。ITパスポートは、その最初の一歩としてとても良い資格だと思います。
これからITパスポートを受ける人へ
これからITパスポートを受ける人には、次の流れをおすすめします。
1. 基本書を1冊読む
2. 過去問道場で過去問を解く
3. 間違えた問題を復習する
4. わからない単語を検索する
5. ChatGPTも使って理解を深める
6. 合格点ギリギリではなく、高得点を狙う特に、資格をまだ持っていないSEであれば、ITパスポートは良いスタートになります。最初から基本情報技術者試験に挑戦してもよいですが、まずITパスポートで試験勉強の感覚を身につけるのも十分ありです。
合格すれば、自信もつきます。その自信は、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、クラウド資格、マネジメント系資格など、次の学習にもつながります。
まとめ
私は、社会人になってからITパスポートを取得しました。情報系の大学を出ている人や、すでに基本情報技術者試験や応用情報技術者試験を持っている人から見れば、簡単な資格に見えるかもしれません。
それでも、ITパスポートを取得することには意味があります。ITパスポートは、IT業界で働くうえでの基礎を広く学べる資格です。資格を持っていないSEにとっては、自分の知識を客観的に確認する良い機会になります。また、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験へ進むための土台にもなります。
勉強期間は約1か月。最初の1週間で基本書を読み、残り3週間は過去問道場で演習しました。
ITパスポートは、合格点ギリギリを狙うのではなく、満点を狙うくらいの気持ちで学習するのがおすすめです。
社会人SEがITパスポートを取ることは、恥ずかしいことではありません。まず1つ資格を取得する。基礎を固める。合格体験を得る。そして、次の資格へ進む。ITパスポートは、そのためのとても良い第一歩になると思います。
