AWS Solutions Architect Associate 合格体験記|Cloud Practitionerの次に狙うべきAWS資格
「SE資格取得シリーズ」の合格体験記です。AWS Certified Cloud Practitionerに合格したあと、次に狙う資格としておすすめしたいAWS Certified Solutions Architect - Associateについて、Cloud Practitionerとの違い、1年空けて後悔した話、勉強方法、合格して感じた価値を整理します。
はじめに
AWS Certified Cloud Practitionerに合格したあと、次に狙う資格としておすすめしたいのが、AWS Certified Solutions Architect - Associateです。
Cloud Practitionerは、AWSクラウドの基礎を広く学ぶ資格です。クラウドとは何か、AWSにはどのようなサービスがあるのか、責任共有モデルとは何か、料金やサポートはどう考えるのか。こうした基本を理解するには、とても良い入口になります。
しかし、システムエンジニアとしてAWSを使っていくなら、Cloud Practitionerで終わるのは少しもったいないと感じました。次に目指すべきは、Solutions Architect Associateだと思います。
公式情報で見る試験の位置づけ
AWS公式では、AWS Certified Cloud PractitionerはAWSクラウドの基礎、サービス、用語の理解を証明するFoundational資格として案内されています。一方、AWS Certified Solutions Architect - AssociateはAssociate区分の資格で、コストとパフォーマンスを最適化したソリューション設計に焦点を当てた試験です。
Solutions Architect Associateの試験形式は、65問、130分です。受験前には、必ずAWS公式の試験ページで最新情報を確認してください。
なお、運用系のAssociate資格は、旧SysOps Administrator系の位置づけが更新され、現在はAWS Certified CloudOps Engineer - Associateとして案内されています。Associate資格の名称や試験範囲は変わることがあるため、資格ロードマップを見るときも公式情報を確認するのが安全です。
Cloud Practitioner合格後、1年空けてしまった
私は、Cloud Practitionerに合格したあと、すぐにSolutions Architect Associateへ進みませんでした。結果的に、1年くらい期間を空けてしまいました。これは少し後悔しています。
Cloud Practitionerの勉強をした直後は、EC2、S3、RDS、VPC、IAM、CloudWatch、CloudFront、Route 53など、主要サービスの名前と役割をある程度覚えている状態です。
そのタイミングで、もう1か月ほど追加で勉強してSolutions Architect Associateへ進んでいれば、かなり効率が良かったと思います。しかし、1年空けてしまうと、せっかく覚えた知識をかなり忘れていました。
そのため、Solutions Architect Associateの勉強を始める前に、まずCloud Practitionerの内容を復習するところから始める必要がありました。
Cloud Practitionerの次にすぐ受ければよかった
Cloud Practitionerに合格した人には、できればその勢いのままSolutions Architect Associateへ進むことをおすすめします。もちろん、Solutions Architect AssociateはCloud Practitionerより難しいです。ただ、Cloud Practitionerで学んだ知識がそのまま土台になります。
Cloud PractitionerでAWSの用語や全体像を覚える。そのままSolutions Architect Associateで、サービスの組み合わせや設計パターンを学ぶ。この流れが一番効率的です。
- このサービス何だったっけ
- S3とEBSとEFSの違いを忘れた
- VPCの構成をもう一度思い出さないといけない
私のように期間を空けてしまうと、この状態から再スタートになります。Cloud Practitionerに合格した直後の人は、できれば間を空けずに次へ進んだ方がよいと思います。
Cloud Practitionerは単語、Solutions Architectは使いこなす試験
私の感覚では、Cloud PractitionerとSolutions Architect Associateは、問われ方がかなり違います。
Cloud Practitionerは、AWSサービスの基本的な意味を問う試験です。「このサービスは何をするものか」「責任共有モデルとは何か」「料金の考え方はどうなっているか」「クラウドのメリットは何か」といった、AWSの基礎知識を確認するイメージです。
一方で、Solutions Architect Associateは、サービスを使いこなす試験です。単にサービス名を知っているだけでは足りません。問題文の中に、実際のシステム要件のような条件が出てきます。
- 高可用性にしたい
- コストを抑えたい
- 障害に強くしたい
- 静的コンテンツを高速配信したい
- データベースを冗長化したい
- オンプレミスとAWSを接続したい
- セキュリティを強化したい
- 運用負荷を下げたい
Cloud Practitionerが「単語の意味を知っているか」を問う試験だとすれば、Solutions Architect Associateは「そのサービスをどの場面で使うか」を問う試験です。
サービスの組み合わせを考える力が必要
Solutions Architect Associateでは、単独のサービス知識だけではなく、組み合わせで考える力が必要です。Webサイトを公開する場合でも、EC2だけを知っていればよいわけではありません。
S3、CloudFront、Route 53、ACM、ALB、Auto Scaling、RDS、IAM、CloudWatchなど、複数のサービスが関係します。
- この要件なら、どのサービスを使うべきか
- 可用性を上げるなら、どの構成にするべきか
- コストを下げるなら、どの選択肢がよいか
- 運用負荷を下げるには、マネージドサービスを使うべきか
この試験を勉強すると、AWSを単なるサービス一覧ではなく、システム設計の道具として見る感覚が身につきます。ここが、Cloud Practitionerとの大きな違いです。
私の体感難易度
私の体感としては、資格のステップは次のようなイメージです。
ITパスポート
↓
AWS Certified Cloud Practitioner
↓
AWS Certified Solutions Architect - Associate
↓
基本情報技術者試験あくまで私の感覚ですが、Solutions Architect Associateは、基本情報技術者試験よりは取り組みやすいと感じました。ただし、これは「簡単」という意味ではありません。
基本情報技術者試験ほど広い情報処理全体の知識やアルゴリズム対策は求められませんが、AWSに関する実践的な知識はかなり必要です。特に、ネットワーク、データベース、セキュリティ、可用性、バックアップ、監視、コスト最適化の考え方は避けて通れません。
ネットワークとデータベースの知識は必要
Solutions Architect Associateでは、ネットワークやデータベースの話も普通に出てきます。VPC、サブネット、ルートテーブル、インターネットゲートウェイ、NATゲートウェイ、セキュリティグループ、NACLなど、AWSネットワークの基本は理解しておく必要があります。
また、データベースも重要です。RDS、Aurora、DynamoDB、ElastiCache、Redshiftなど、用途に応じた使い分けが問われます。
- リレーショナルデータベースが必要なのか
- NoSQLが向いているのか
- 読み取り性能を上げたいのか
- 可用性を高めたいのか
- バックアップや復旧をどう考えるのか
- 運用負荷を下げたいのか
AWSだけを丸暗記するよりも、ネットワークやデータベースの基礎を合わせて理解しておく方が強いです。
Associate資格の中でも範囲が広い
AWSのAssociateレベルには、Solutions Architect、Developer、CloudOps系の資格があります。この中でも、Solutions Architect Associateは範囲が広い資格だと感じました。
Developerは、開発者向けのサービスやアプリケーション開発寄りの内容が中心になります。CloudOps系は、運用、監視、保守、デプロイ、管理寄りの内容が中心になります。
一方で、Solutions Architectは、AWS全体を使ってシステムをどう設計するかが問われます。
- コンピューティング
- ストレージ
- データベース
- ネットワーク
- セキュリティ
- 可用性
- コスト最適化
- 運用
- 移行
- 災害対策
幅広くAWSを理解したい人には、Solutions Architect Associateが最もバランスの良い資格だと思います。
SEなら最初に狙うAssociateとしておすすめ
システムエンジニアがCloud Practitionerの次に狙うなら、Solutions Architect Associateが一番おすすめです。理由は、実務に近いからです。
SEの仕事では、単にサービスを知っているだけでは不十分です。お客様の要件を聞き、システム構成を考え、可用性やセキュリティ、コスト、運用を考慮する必要があります。Solutions Architect Associateでは、まさにこの考え方が問われます。
- この要件ならEC2ではなくLambdaの方がよいのではないか
- 静的コンテンツならS3とCloudFrontを使うべきではないか
- RDSはMulti-AZにするべきか
- DynamoDBを選ぶべきケースはどこか
- オンプレミスとの接続には何を使うか
このように、設計判断の練習になります。SEとしてクラウドに関わるなら、かなり価値のある資格です。
勉強方法
私がSolutions Architect Associateを勉強するなら、次の流れをおすすめします。
1. Cloud Practitionerの内容を復習する
2. Udemyなどの講座で全体像を学ぶ
3. VPC、EC2、S3、RDS、IAMを重点的に理解する
4. 模擬問題でサービスの使い分けに慣れる
5. 間違えた問題の選択肢をすべて確認する
6. 構成図をイメージしながら復習する特に重要なのは、VPC、EC2、S3、RDS、IAMです。このあたりは、AWS設計の基礎になります。さらに、CloudFront、Route 53、ALB、Auto Scaling、Lambda、DynamoDB、SQS、SNS、CloudWatchなども頻出です。
ただサービス名を覚えるのではなく、「このサービスは何を解決するためのものか」「似ているサービスと何が違うのか」「どの要件のときに使うのか」を意識すると理解しやすくなります。
模擬問題で問われ方に慣れる
Solutions Architect Associateでは、模擬問題が非常に重要です。Cloud Practitionerよりも問題文が長く、要件も複雑です。
- 最もコスト効率がよい
- 運用負荷を最小化したい
- 高可用性が必要
- リアルタイム処理が必要
- 既存のオンプレミス環境と接続したい
- グローバルに配信したい
- データを長期保存したい
こうした条件を読み取り、最適な選択肢を選ぶ必要があります。模擬問題を解くときは、正解だけを見るのではなく、不正解の選択肢も必ず確認した方がよいです。
なぜこの選択肢は違うのか。どの条件なら正解になるのか。似たサービスとの違いは何か。ここまで確認すると、かなり力がつきます。
構成図をイメージする
Solutions Architect Associateの勉強では、構成図をイメージすることも大切です。文字だけでサービスを覚えると、問題文を読んだときにイメージしづらいです。
ユーザー
↓
Route 53
↓
CloudFront
↓
ALB
↓
EC2 Auto Scaling
↓
RDS Multi-AZ静的サイトであれば、次のような構成も考えられます。
ユーザー
↓
Route 53
↓
CloudFront
↓
S3サービス同士がどうつながるかをイメージできるようになると、問題がかなり読みやすくなります。AWSはサービス単体ではなく、組み合わせで考えるものです。
Cloud Practitionerから続けて取るのが理想
私が一番伝えたいのは、Cloud Practitionerから間を空けずにSolutions Architect Associateへ進んだ方がよいということです。Cloud Practitionerで覚えたAWSの基礎知識は、Solutions Architect Associateの土台になります。しかし、時間が空くと忘れます。
私自身、1年空けてしまったことで、復習に時間がかかりました。だからこそ、これからCloud Practitionerを取得する人には、次の流れをおすすめします。
1か月目:Cloud Practitioner
2か月目:Solutions Architect Associateの基礎
3か月目:Solutions Architect Associateの模擬問題2〜3か月の流れで一気にAWSの基礎から設計レベルまで進めると効率が良いと思います。
合格して感じた価値
Solutions Architect Associateに合格して感じたのは、AWSを見る目が変わるということです。Cloud Practitionerのときは、サービス名を覚える感覚が強かったです。
しかし、Solutions Architect Associateを勉強すると、「このサービスは、こういう課題を解決するために使うのか」「この構成なら可用性が上がるのか」「この選択肢はコスト面では不利なのか」「この要件ならマネージドサービスを使うべきなのか」というように、設計判断の視点が入ってきます。
これは、SEとしてかなり大きいです。AWSを単なるクラウドサービス一覧ではなく、システム設計の選択肢として考えられるようになります。
これから受ける人へのアドバイス
- Cloud Practitionerに合格したら、できるだけ早めに次へ進む
- サービス名だけでなく、使いどころを理解する
- VPC、EC2、S3、RDS、IAMを重点的に押さえる
- ネットワークとデータベースの基礎も復習する
- 模擬問題では、不正解の選択肢まで確認する
- 構成図をイメージしながら学習する
- DeveloperやCloudOpsより範囲が広い前提で、全体をまんべんなく見る
Solutions Architect Associateは、丸暗記だけでは厳しい試験です。ただし、クラウド設計の考え方を学ぶには、とても良い資格です。SEとしてAWSを使うなら、Cloud Practitionerの次にぜひ狙う価値があると思います。
まとめ
私は、AWS Certified Cloud Practitionerに合格したあと、次の資格としてAWS Certified Solutions Architect - Associateを目指しました。ただし、Cloud Practitioner合格後に1年ほど期間を空けてしまいました。そのため、せっかく覚えたAWSの基礎知識を復習するところから始めることになりました。
今振り返ると、Cloud Practitionerに合格したあと、そのままもう1か月から2か月ほど勉強してSolutions Architect Associateを取得すればよかったと感じています。
Cloud Practitionerは、AWSの単語や基本概念を問う試験です。一方で、Solutions Architect Associateは、サービスを使いこなす試験です。実際の要件に対して、最適なAWSサービスの組み合わせを選ぶ力が求められます。
私の体感では、難易度は次のイメージでした。
ITパスポート
↓
AWS Certified Cloud Practitioner
↓
AWS Certified Solutions Architect - Associate
↓
基本情報技術者試験ただし、基本情報技術者試験より簡単に感じたとしても、ネットワークやデータベースなどの基礎知識は必要です。また、Solutions Architect Associateは、Developer AssociateやCloudOps系のAssociate資格よりも範囲が広いと感じました。
Cloud Practitionerに合格した人は、できるだけ間を空けずにSolutions Architect Associateへ進むことをおすすめします。SEとしてクラウドを使っていくなら、かなり価値のある資格です。
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