AWS Certified Cloud Practitioner 合格体験記|クラウドとは何かを学べるAWSの初級資格
「SE資格取得シリーズ」の合格体験記です。オンプレミス中心の現場からクラウド利用の流れが強くなったことをきっかけに、AWS Certified Cloud Practitionerを取得しました。AWSの基礎、責任共有モデル、料金の考え方、Udemyを使った1か月の学習方法を整理します。
はじめに
自分たちの会社でも、オンプレミスからクラウドへの流れが来ました。
これまでは、社内やデータセンターにサーバーを置き、そこでシステムを動かすオンプレミス環境が中心でした。しかし、時代の流れとして、クラウドを使う場面が増えてきました。
サーバー、ストレージ、ネットワーク、データベース、セキュリティ、監視、バックアップなど、これまで物理的な環境で考えていたものを、クラウド上のサービスとして利用する考え方が必要になってきました。
その中で、AWSの基礎を学ぶために取得したのが、AWS Certified Cloud Practitionerです。
この資格は、AWSの初級資格であり、クラウドとは何か、AWSではどのようなサービスがあるのかを理解するための入口になる資格だと思います。
クラウドとは何か
クラウドとは、簡単に言えば、サーバーやストレージ、データベースなどのITリソースを、インターネット経由で利用する考え方です。
従来のオンプレミスでは、自社でサーバーを購入し、設置し、運用する必要がありました。一方、クラウドでは、必要なときに必要な分だけITリソースを利用できます。
- サーバーをすぐに作る
- データを保存する
- データベースを使う
- システムを監視する
- バックアップを取る
- ネットワークを構成する
- セキュリティ設定を行う
つまり、クラウドは単なる「外部のサーバー」ではありません。システムを作り、運用し、改善していくためのIT基盤そのものです。
AWS Cloud PractitionerはAWSの入口になる資格
AWS Certified Cloud Practitionerは、AWS認定資格の中でも基礎レベルに位置づけられる資格です。AWS公式サイトでも、AWSクラウドサービスとクラウドコンピューティングの基礎知識を証明する資格として紹介されています。
AWSを使ったことがない人や、クラウドの全体像を学びたい人にとって、最初に取り組みやすい資格だと思います。
ITパスポートがIT業界の基礎を広く学ぶ資格だとすれば、AWS Cloud Practitionerは、クラウドとAWSの基礎を広く学ぶ資格というイメージです。
出題される内容も、特定のサービスを深く設計するというより、AWSを使ううえで知っておくべき基礎が中心です。
- クラウドの基本概念
- AWSの主要サービス
- セキュリティの基本
- 料金の考え方
- サポートプラン
- 責任共有モデル
- Well-Architectedの考え方
- グローバルインフラストラクチャ
難易度はITパスポートより高めだが、SEなら十分狙える
私の感覚では、AWS Cloud Practitionerの難易度はITパスポートよりは高いです。理由は、AWS特有の用語やサービス名を覚える必要があるからです。
- EC2
- S3
- RDS
- VPC
- IAM
- CloudWatch
- Lambda
- CloudFront
- Route 53
AWSを知らない人にとっては、最初は聞き慣れない言葉が多く出てきます。ただし、システムエンジニアとして働いている人であれば、難易度が極端に高い試験ではないと思います。
サーバー、ネットワーク、データベース、セキュリティ、運用といった基本的なIT知識があれば、AWSのサービス名と役割を結びつけることで理解しやすくなります。そのため、SEであれば、1か月しっかり勉強すれば合格を狙えるレベルだと感じました。
私の勉強期間は約1か月
私がAWS Cloud Practitionerの勉強に使った期間は、約1か月です。学習方法は、かなりシンプルでした。
1週目:Udemy講座でAWSの全体像をつかむ
2週目:主要サービスを整理する
3週目:問題演習を繰り返す
4週目:模擬試験と弱点復習を行う今回も、Udemyを使って勉強しました。動画講座は、AWSを初めて学ぶときに相性が良いと思います。
理由は、画面を見ながらサービスのイメージをつかめるからです。本だけでAWSを学ぶと、サービス名が並んでいて、最初はイメージがつかみにくいことがあります。
- EC2は仮想サーバーのようなもの
- S3はオブジェクトストレージ
- RDSはマネージドなリレーショナルデータベース
- IAMはユーザーや権限を管理するサービス
このように、図や画面操作を見ながら学ぶことで、サービスの役割をイメージしやすくなりました。
まずはAWSの全体像をつかむ
AWS Cloud Practitionerの学習で最初に大事なのは、細かい暗記ではなく、AWSの全体像をつかむことです。AWSには非常に多くのサービスがあります。最初からすべてを深く覚えようとすると、途中で苦しくなります。
まずは、サービスをカテゴリで整理するとよいです。
コンピューティング:EC2、Lambda
ストレージ:S3、EBS、EFS
データベース:RDS、DynamoDB
ネットワーク:VPC、Route 53、CloudFront
セキュリティ:IAM、KMS、WAF
監視・運用:CloudWatch、CloudTrail
料金管理:Cost Explorer、AWS Budgetsサービス名だけを覚えるのではなく、「何をするためのサービスなのか」をセットで覚えると理解しやすいです。
責任共有モデルは必ず理解する
AWS Cloud Practitionerで特に重要だと感じたのが、責任共有モデルです。
クラウドでは、すべてをAWSがやってくれるわけではありません。AWSが責任を持つ部分と、利用者が責任を持つ部分があります。
たとえば、物理的なデータセンターやハードウェアの管理はAWS側の責任です。一方で、ユーザーの権限設定、データの管理、アプリケーションの設定などは利用者側の責任になります。
この考え方は、試験でも実務でも重要です。クラウドを使うと便利になりますが、設定を間違えればセキュリティリスクは発生します。
「クラウドだから安全」ではなく、「AWSが守る部分と、自分たちが守る部分を理解する」。この考え方が大事です。
料金の考え方も重要
AWS Cloud Practitionerでは、料金の考え方も出てきます。クラウドでは、必要な分だけ使い、使った分に応じて料金が発生します。これはオンプレミスと大きく違う点です。
オンプレミスでは、最初にサーバーを購入し、設置し、長期間使う前提で考えることが多いです。一方、クラウドでは次の考え方が重要になります。
- 使った分だけ支払う
- 必要なときだけリソースを増やす
- 不要になったら停止・削除する
- 予約や割引オプションを使う
- コストを監視する
AWS Cloud Practitionerでは、技術だけでなく、コスト管理の基礎も学べます。これはSEだけでなく、営業職やマネジメント職にも役立つ部分だと思います。
営業職にもおすすめできる資格
AWS Cloud Practitionerは、SEだけでなく、営業職にもおすすめできる資格だと思います。AWS公式サイトでも、営業、マーケティング、プロダクト、プロジェクト管理などのビジネス職がクラウドリテラシーを得るための資格として紹介されています。
クラウドを使用する会社であれば、営業職もクラウドの基本を理解していた方がよいです。お客様と会話するときに、クラウドの基本用語や考え方を理解していないと、提案の説得力が弱くなるからです。
- オンプレミスとクラウドの違いは何か
- クラウドに移行すると何が変わるのか
- AWSではどのようなサービスを使うのか
- セキュリティは誰が責任を持つのか
- コストはどう考えるのか
こうした話を、SEだけでなく営業職も理解しておくと、お客様への説明がしやすくなります。AWS Cloud Practitionerは、技術者だけの資格ではありません。クラウドを扱う会社で働く人にとって、共通言語を作るための資格だと思います。
SEなら次はSolutions Architect Associateを目指したい
AWS Cloud Practitionerは、AWSの入口としてとても良い資格です。ただし、システムエンジニアとしてAWSを使っていくなら、Cloud Practitionerで終わるのは少しもったいないと感じました。
SEであれば、次にAWS Certified Solutions Architect - Associateを目指すのがおすすめです。Cloud Practitionerでは、AWSの基礎を広く学びます。一方、Solutions Architect Associateでは、AWS上でどのようにシステムを設計するかを学びます。
- 可用性をどう高めるか
- 障害に強い構成にするにはどうするか
- セキュリティをどう設計するか
- コストをどう最適化するか
- ネットワークをどう構成するか
- データベースをどう選ぶか
SEとしてクラウドを使うなら、Cloud Practitionerで基礎を固め、その次にSolutions Architect Associateまで取得する流れが良いと思います。欲を言えば、さらにProfessionalレベルまで目指せると強いです。
ただし、Professionalは難易度が高いため、まずはCloud Practitioner、次にSolutions Architect Associateという順番が現実的です。
Udemyで学習してよかった点
今回、Udemyを使って学習してよかった点は、試験範囲を体系的に学べたことです。AWSはサービス数が多いため、公式ドキュメントを最初から全部読むのは大変です。
Udemy講座であれば、試験に必要な範囲を順番に学べます。また、動画で説明を聞くことで、初めて見るサービスもイメージしやすくなります。
- サービスの全体像をつかむ
- 重要ポイントを整理する
- 模擬問題で試験形式に慣れる
- 苦手分野を復習する
AWS Cloud Practitionerは、独学でも十分合格できます。ただ、最初の一歩としてUdemyを使うと、学習の流れを作りやすいと感じました。
これから受ける人へのアドバイス
これからAWS Cloud Practitionerを受ける人には、次の流れをおすすめします。
1. Udemyなどの講座でAWSの全体像をつかむ
2. 主要サービスの役割を整理する
3. 責任共有モデルを理解する
4. 料金・サポート・コスト管理を押さえる
5. 模擬問題を繰り返す
6. 間違えたサービス名と役割を復習する大事なのは、サービス名を丸暗記するだけで終わらせないことです。
- そのサービスは何をするものか
- どのような場面で使うのか
- 似たサービスと何が違うのか
- 利用者側の責任は何か
ここを理解すると、試験でも実務でも役立ちます。
クラウド時代の入口として価値がある資格
AWS Cloud Practitionerは、難関資格というより、クラウド時代の入口になる資格だと思います。ITパスポートがIT全体の基礎を学ぶ資格だとすれば、AWS Cloud PractitionerはAWSとクラウドの基礎を学ぶ資格です。
オンプレミス中心の現場で働いてきた人にとって、クラウドの考え方は最初は少し違和感があります。
- サーバーを買うのではなく、必要なときに使う
- 容量を事前に大きく見積もるのではなく、必要に応じて拡張する
- 障害に備えて、複数の場所に分散する
- 使った分だけ料金が発生する
- 設定や権限管理の責任を理解する
こうした考え方を学ぶだけでも、かなり意味があります。
まとめ
私は、会社でもオンプレミスからクラウドへの流れが来たことをきっかけに、AWS Cloud Practitionerを取得しました。
この資格は、AWSの初級資格であり、クラウドとは何かを学ぶ入口として非常に良い資格だと思います。難易度はITパスポートより高めに感じましたが、システムエンジニアであれば、1か月しっかり勉強すれば十分合格を狙えるレベルだと感じました。
学習にはUdemyを使いました。動画でAWSの全体像を学び、主要サービスの役割を整理し、模擬問題で試験形式に慣れることで、効率よく学習できました。
AWS Cloud Practitionerは、SEだけでなく、クラウドを扱う会社の営業職にもおすすめできる資格です。クラウドの基本を理解していることで、SEやお客様との会話がしやすくなります。
ただし、SEとしてAWSを本格的に使うなら、Cloud Practitionerで終わるのではなく、次はSolutions Architect Associateを目指したいところです。さらにAWSを深く使う立場であれば、Professionalレベルまで目指す価値もあります。
AWS Cloud Practitionerは、クラウド時代の最初の一歩として、とても良い資格だと思います。
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受験前の注意
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